終活
エンディングノート(終活ノート)で有意義な人生を
エンディングノート(終活ノート)を書く人は意外と少ないという記事を見ました。
地方経済総合研究所のアンケート調査によると、エンディングノートを「知っている」もしくは「聞いたことはある」と答えた人は、全体の77.5%にのぼりました。(50歳以上の男女を対象)
一方、エンディングノートを「知っている」「聞いたことはある」人に対して作成状況を尋ねたところ「すでに作成している」と答えた人はわずか3.7%にとどまっています。
このように、エンディングノートについて知っている、あるいはすでに持っていても、実際に書いている人は少ないということがわかりました。
しかし、エンディングノートを書く事は自分の意志を伝えたり、残された人の負担を減らせたりとメリットしかありません。ただ、書く内容が多すぎて書き始められないという気持ちは分かります。
少しづつでいいので、書けるところから、書いてみませんか?
気が変わったら、何度でも書き直して下さい。その場合、必ず日付を記入するようにして下さい。
なかなか一人では難しいという方は、終活サロンで一緒に書きましょう。
エンディングノート(終活ノート)を書くメリット
自分の思いを伝える
誰にでも訪れる”死”ですが、それがいつ来るかは誰も分かりません。もう回復の見込みがない時の医療についての希望や余命告知についての希望。まだ伝えることが出来ていない、大切な人へのメッセージを書きましょう。心の中で思っているだけでは伝わりません。大切な方が、あなたの想いを受け取った時を想像して書いてみましょう。
残された家族の負担を減らす
もし、急に亡くなってしまったら。どんな葬儀にするか、あらかじめ決めてあるのと、無いのでは家族の負担はかなり違います。悲しみの中、葬儀の事を決めるのは本当に大変です。
もう一つ重要なのが、相続についてです。夫婦間ならキャッシュカード等の暗証番号は分かるかもしれませんが、これが親子間になると知らないという方が結構いらっしゃいます。どこの生命保険に入っているか、借金はあるのか、現金以外の財産はあるか?などが分からないと困ってしまいます。特に生命保険はご家族が請求をしなければならないので、最低でもどこの生命保険に入っているかは分かるようにしましょう。
この先の人生を有意義に過ごす
人生を振り返り、自分を見つめ直すことも大切ですが、残された時間をどう使おうかと考える事はもっと大切です。自分の中の大切なものや、しっかりと考えておかなければならない事などを整理して、この先の人生を有意義に過ごすことが、このノートを書く一番の目的です。
エンディングノート(終活ノート)の保管について
エンディングノートには重要な事(パスワード等)が書かれているので、簡単に見つかる場所では危険です。また、家族に見られて、横やりを入れられる事もあります。しかし、あまりにも見つけにくい所だと、いざというときに役にたちません。
よくある隠し場所は、本棚、金庫、仏壇、机です。金庫、仏壇は普段人には見られにくいですが、泥棒が真っ先にあさる場所でもあるので危険です。
オススメの保管方法
①絶対に見つからない場所に隠すし、いつも持ち歩く財布などに、エンディングノートの保管場所を書いたメモやカードを入れておく。
②相続については遺言書を作成し、エンディングノートには遺言書がある事、自分の事や葬儀の希望を記入する。エンディングノートには相続についての法的効力はないので注意が必要です。
2020年7月からは自筆証書遺言保管制度がスタートしましたので、遺言書を法務局で保管しておくのもおすすめの方法です。
ワイズワークスオリジナルのエンディングノート
葬儀業界で二十年以上培ってきた経験を活かし、終活プランナーのとしての想いを込めて、エンディングノートを作成いたしました。
内容を簡単に紹介いたします。
大切な人へのメッセージ
思っていてもなかなか言えない事。心の中を素直に思うままに書いてみましょう。
私の履歴書
生年月日、干支、血液型、旧姓、出生地、本籍履歴
主な学歴、主な職歴、居住履歴、免許、資格、趣味、大切な記念日
私の人生を振り返って
幼少の頃の思い出、学生時代の思い出、忘れられない思い出
趣味・好きな事
ずっと続けてきたこと、これからやってみたい事
相続関係
生命保険、その他保険、銀行関連、その他貸借関連について、パソコンデータ、携帯電話、デジタル遺産
終末医療について
余命の告知、延命治療について、尊厳死について
認知症や看病、介護が必要になった時
介護を頼みたい人、場所、費用
葬儀について
事前に決めている場合の葬儀社連絡先、安置場所、形式、連絡して欲しい人、して欲しくない人、棺の中に収めてほしいもの、お墓について、遺言書の有無