葬祭プランナーのホッと一息
愛川欽也さんのご冥福を祈ります
先日亡くなった愛川欽也さんの最後の迎え方が話題を呼んでいますね。
最期まで住み慣れた自宅で過ごすというのは誰でも望む所ではありますが現実にはとても難しい事でもあります。
まず第一に自分を取り巻く環境が許されるのか否か悩む所です。介護保険の拡充によって訪問看護や往診など随分と受けやすくなったとはいえ家族の負担は想像以上に重くのしかかります。「高齢の妻に看護させるのはかわいそうでできません」と皆さん仰います。確かに夫婦二人暮らしが普通になった最近は看護の主流は妻や夫の肩にかかっています。また嫁にだした娘を頼るわけにはいかないという親心も十分理解できます。
でも、もし私が選択しなければならない状態になった時はきっと在宅死を選ぶでしょう。家族には申し訳ないと思いながらも最期まで自宅で好きなように過ごしたい。病院のベッドで点滴の管に自由を奪われるなんて想像しただけでも哀しいです。ここまで自由に生きてきたのだから最期までわがままで良いのかな・・・なんて勝手に思っています。
自分の生き方・そして最期の逝き方までも己を貫いた愛川欽也さんは凄いなって思います。それを支えた奥様も強くて立派だなと思います。誰でもが迎える死について改めて考える機会を与えてくださった愛川欽也さんのご冥福を祈らずにはいられません。